~オリックス、頓宮の2打席連発で田嶋自己最多の9勝目! の巻~
比嘉離脱
試合よりもコロナ離脱の報があるやもしれぬ試合前の方が緊張すると書いた前日。
この試合の前も、ジョーカーとしてまたベテランとしてチームを支える比嘉幹貴がチームを離脱。
陽性者の症状は個々それぞれで、いつ戻ってくれるのか、また感染がこれ以上広がらないかと気をもむ日々が続きます。
初戦を劇的な勝ち方で取っての2戦目の先発は中21日での登板となった田嶋大樹。
雨天中止等あってのこの間隔も、対戦相手との相性を考慮しなければその間2回は登板できており、個人的には相性よりも田嶋登板機会の損失の方が大きいと感じています。
田嶋、自己最多の9勝目
その田嶋、やはり間隔が空き過ぎたか、初回二回で3失点。
肩が軽かったせいか悪い意味での脱力感がみられ、指にかかった球が少なく苦労を要するピッチングでした。
立ち上がり、浅村の一発で2失点。
自分一人で1から4点稼げる強打者でありながら勝負所で犠打を選択した前日を反省したかのような豪打をみて、前日の犠打の有難さを再認識。
決して内容がよくなかった田嶋ですが、大量リードを貰った三回裏、中軸を三人で抑え、オリックスにきた流れを渡さなかったのが大きく、それ以降は田嶋らしく飄々と投げ、7回3失点で自己最多の9勝目。
頓宮裕真
攻撃面では一塁でのスタメンが定着した感のある頓宮裕真が2打席連続ホームラン&5打点の大活躍。
変化球を引き付けボールの下を叩いての2発は、ルーキーながら開幕戦5番を任された頓宮の本格開花を予感させるもの。
あとは150超の真っすぐへの対応。
こちらは一軍の試合に出続けて慣れていくしかありません。
杉本に昨季のような勢いなく、Tも助っ人も(ほぼ)いないなか、中川、頓宮といった昨季の優勝に貢献できなかった選手たちが奮闘。
このチーム、選手層が厚くなり、強くなりました。
不作為は信頼の証
序盤の田嶋の乱調をみて、落ち着きを失ったのが監督代行の水本。
序盤から犠打を多発し、得点確率を下げていきます。
監督の采配(特に攻撃面)で勝つのはシーズンでほぼないのが現状で、意図せず人を動かせる立場についた以上チームのためになにかしなければと焦る気持ちはよくわかりますが、監督が動けば動くほど白星が逃げていくことに気付くに十分な代行としての5試合。
攻撃面での采配において、不作為は信頼の証でもあります。
連勝
初戦逆転勝利の勢いそのまま、4位楽天相手に8-3で連勝を飾ったオリックス。
3戦目ビドル先発で中継ぎ陣総動員となるであろうなか、大勝で平野を温存できたのは実に大きい。
上位2チームともに負け、ゲーム差も一気に迫り、流れはオリックス。