~オリックス・山本由伸、まさかの新人王落選 の巻~
まさか
昨日の記事で、
新人王は山本由伸に田中(楽天)、加治屋(ソフトバンク)の三つ巴とは書きましたが、
正直なところ、山本由伸の圧勝と思っていました。
オリックスファンという贔屓目抜きにみても。
蓋を開ければ、
楽天・田中和基。
楽天ファンとしては当然との思いもあるでしょうが、
オリックスファンからみると、まさかの一言。
間違いないと思っていたのですが…。
70票
内訳は、
田中和基(楽天):112
山本由伸(オリックス):70
加治屋蓮(ソフトバンク):45
藤岡裕大(ロッテ):17
清宮幸太郎(日本ハム):2
今井達也(西武):1
グラシアル(ソフトバンク):1
田嶋大樹(オリックス):1
該当者なし:9
同じくセットアッパーでチームの日本一に大きく貢献した加治屋と票を分け合った感はあるも、
山本と加治屋の票数を足してようやく田中と五分。
数字的には田中の圧勝でした。
「田中のために打とう」
惜しくも新人王を逃した山本。
防御率2.89の山本由伸。
チーム別成績をみれば、楽天戦の防御率9.95という数字(もちろんワースト)が目に付きます。
翻って田中。
打率,265も、山本同様にチーム別成績をみれば、
オリックス戦での打率,293が最もよく。
楽天戦で数字を落とした山本に、
オリックス戦で数字を上げた田中。
個々の力や相性の問題あれど、
田中のライバルであった山本攻略にチーム全体で取り組んでいたようにみえました。
9月19日のオリックス戦で山本から5点を奪った楽天。
試合後田中はこう語っています。
「うれしいですね。嶋さんも昨日から『田中のために打とう』と言ってくれていたので」。
色褪せることはなく
一生に一度の新人王。
新人王の権利を残して昨シーズンを終えた山本同様、
田中も喪失ギリギリの打席数(59)で昨シーズンを終えています。
それだけ期待の選手であったということ。
志半ばで去った梨田前監督も喜んでいることでしょう。
新人王は取れませんでしたが、
山本の今季の活躍、そして輝ける未来が色褪せることはなく。
来季は先発復帰を猛烈にアピールしていますが、
近代野球におけるセットアッパーの重要性を痛いほどに知る西村は首を簡単に縦には振らず。
西が抜け、金子が抜け、櫛の歯が欠けたようなオリックス先発陣。
さあ西村の判断やいかに。
この判断が、2019年のオリックスを最も左右する可能性大。
清宮もしくは該当者なし
しかし、
新人で唯一の全試合出場の藤岡、5勝の今井、6勝の田嶋への票は理解できますが、清宮に入れる記者もしくは該当者なしと書いた記者の心理が分からない。
昨年のJRA賞選出において、年4戦無敗で春秋の障害G1を制したオジュウチョウサンに入れなかった記者(アナウンサー)が話題となりましたが、JRAでは投票した記者の名が公表されています。
山本の成績も、新人王を取った田中、加治屋の数字も、例年に比べて決して劣るものではなく。
セットアッパーの重要性を理解していない時代遅れか、
パリーグの試合を観ていない勉強不足か。
いずれにせよ、プロ野球界においても今後投票者とその投票内容を公表していく方向に変革していくべきでしょう。