~オリックス、第5回WBC、侍ジャパン世界一 の巻~
最高の試合、最高の結末
準決勝を不振の村上のサヨナラ打でなんとか突破し、決勝に進んだ侍ジャパン。
決勝の相手は野球の母国、アメリカ。
最高の舞台に最高の相手、あとは最高の試合をするのみ。
そして結果は、最高の試合、そして最高の結末。
野球を観ていると時折感じる野球の神様の存在。
世界最高峰の戦いが繰り広げられたマイアミにも神は現れ、最高のフィナーレを野球ファンに与えてくれました。
大谷vsトラウト
吉田に山本が奮闘した準決勝と比べ、吉田は静か、登板不可の山本を除くオリックス投手陣3人は誰一人登板せず。
今永以降の継投のどこかワンポイントでも宇田川、宮城を使いこのマウンドを経験して欲しかったのが本音で、オリックスファンとしては正直物足りない決勝でしたが、野球ファンとしては面白い戦いが繰り広げられました。
やはり最後の、大谷vsトラウト。
MLBでも比類なきトッププレイヤーでありながらチームメイトの、大舞台、最終場面での初対決。
真っすぐで押して空振り2つ。
最後はそのストレートの残像を残しながらの真横に滑るスライダーで、トラウト空振り三振。
ここに至る二人の経緯を知っていればいるほど、こんなプレゼントを最後の最後に贈る野球の神様に、心から感謝。
「憧れるのをやめましょう」
侍ジャパン3回目の優勝で幕を閉じた、第5回WBC。
大谷が試合前に発した「憧れるのをやめましょう」の名文句。
野球を観れば観るほど知れば知るほどその凄さを痛感するメジャーリーガーのプレー。
素人ですら感じられることをプロ野球選手が感じないはずがなく、それが憧れに転じるのもまた普通。
ただその憧れを捨てきらねば超えることもできない。
MLBとNPBを比べれば明らかにMLBの方が上。
ただトッププレイヤーのみの比較でいえばかなり近づいてきたのもまた事実。
投手陣
侍ジャパンの勝因は大谷の存在と、やはり投手陣。
千賀を除く日本人投手のトップ5が揃った日本と、マックス・シャーザー、ジェイコブ・デグロム、ジャスティン・バーランダー、ゲリット・コール、コービン・バーンズらトップ級の投手がほとんど参戦しなかった米国。
この差はやはり大きい。
だからといって日本の優勝が色褪せるものでは決してありませんが。
そして、野球はやっぱり投手。
復帰はいつか
視線を転じてオリックス。
こちらも日本一の要因は投手陣。
大器・山下の覚醒も間近、先発直訴の黒木の復調もあり、主戦4人を欠きながら、オープン戦の防御率は12球団4位。
もちろん油断は禁物も、今季も安泰の予感はあり。
しかし1次リーグ1試合、同じく2試合のみの実戦登板だった宮城に宇田川、さらに急遽渡米した山崎の調整は果たしてどうかの心配も大。
選手ファーストの中嶋のことゆえ無理強いはさせないと思いますが、山本含め彼らの復帰をいつに置くのか。
侍ジャパンの歓喜に浸りつつも、ここは気がかりな点ではあります。
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