祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

吉田正尚

~オリックス、吉田正尚の同点弾で侍ジャパンWBC決勝進出 の巻~




ローンデポパーク

イタリア撃破直後に渡米し、準決勝・決勝の舞台、マイアミ・マーリンズ本拠地ローンデポパークへ足を踏み入れた侍ジャパン。

イチローが強力外野陣のスタントン、イエリッチ、オズナを補っていた当時にあり、イチローファンも見慣れていたであろうバックスクリーン横のマーリンズパーク(当時)の象徴でもあった巨大オブジェは、球団オーナーに就任したジーター(当時)により既に撤去。
マーリンズお得意のファイヤーセールの影響もあり集客はあいかわらず芳しくなく、ローンデポパークにここまで人が集まることはほぼなく、まさにWBC特需。



佐々木先発、村上五番

超満員の観衆に見守られ始まった準決勝、日本vsメキシコ
メキシコは予選でアメリカを撃破と侮れない相手。

この試合の注目はまず先発。
個人的には、決勝よりも大事な準決勝を任せられるのは日本のエース・山本由伸以外になし。
そして不振・村上の処遇。
ここはスタメン落ち、もしくはプレッシャーのかからない下位への降格。

で、実際は、佐々木先発、山本中継ぎ待機
村上は五番スタメン

首を傾げながら、ゲーム開始。



3点ビハインドで山本由伸

山本はプロ2年目にセットアッパーの経験あり、佐々木はオール先発、だから佐々木が先発。
また点差開けばそのままエースを温存し決勝で山本、が栗山の目論見だったのでしょうが、さすがに二兎追いすぎで、佐々木が一発食らい3点を失います。

佐々木の失投ではありましたが、それを逃さなかった相手打者がお見事。

で、3点ビハインドの五回から山本由伸が登板。
五~七回を無安打無失点に抑え、チームに流れを呼び戻すさすがのピッチングを披露します。



オリックス投の主役に打の主役

その山本の力投に応えたのが、七回裏の吉田正尚
二死無走者から近藤・大谷がつくったチャンスで、昨季までともに戦った主砲が大感動の同点スリーラン
2ストライク目に空振りを喫したチェンジアップを今度は逃さず、掬い上げた打球は切れずそのままライトポール際に。
主戦場となるMLBに、これが吉田と、名刺代わりの一発。

オリックス投の主役がチームの危機を支え、(元)オリックス打の主役がチームの危機を救う
オリックスファンとして、鼻高々。



山本の力負け

が、その直後の八回表に山本が3連打を浴び再び勝ち越されます。

1番・アロザレーナに2番・バルドゥーゴはメジャーでもトップ級のプレイヤー。
禁止薬物で契約解除となったとはいえ、3番・メネセスの力量はオリックスファンならば知っているはずで昨季のナショナルズでの開花にも特に驚きはないくらい。

ここで浴びた3連打は山本の力負け
来季からのメジャー挑戦が確実視される山本にとっては、実にいい経験となったはず。



村上に賭けるのみ

山本が失った1点はともかく、試合の流れ的には代わった湯浅が打たれた1点がとても重く感じましたが、すぐに山川の犠飛で1点返し、九回裏へ。

先頭・大谷がヒットで出て、四番・吉田が冷静に四球を選び、無死一二塁。
ここで打席に入るは不振の村上
メキシコ先発サンドバルには全く手も足も出ず、第3打席も甘い球を捉えきれず、吉田同点弾の喧騒のなかの第4打席も静かに凡退。

代打の切り札、牧と山川は既に投入済み。
次打者・六番岡本のところには中野。

代える選手もおらず、続く選手は期待薄。
ならばここは、村上に賭けるのみ



栗山の勝ち負け

その村上が失投をようやく捉え、センター越えのツーベースを放ち、侍ジャパン、歓喜のサヨナラ勝ち

ここで村上が打てずに負けていれば、短期決戦で不振の選手に固執した栗山の負け
ここで打ったということは村上を信じ抜いた栗山の勝ち

七回に吉田のスリーランが出ずそのまま村上に回っていれば、栗山は(たぶん)代打・山川で勝負していたはず。
そうなっていれば、村上に汚名返上の舞台すらなかったわけで、風が吹けば桶屋がの論理でいえば、村上を生き返らせたのも吉田のおかげ、とも言えます。

もちろんここで打った村上が素晴らしい。



「日本が勝った。しかし野球界そのものが今夜の勝者だ」

2021、2022のオリックスシーズン終盤戦やCS、日本シリーズ並みに面白く興奮したこの試合。
野球の魅力がたくさん詰め込まれた素晴らしい試合でした。

まさに、メキシコ監督が試合後語ったように「日本が勝った。しかし野球界そのものが今夜の勝者だ」

この一言に尽きます。



3大会ぶりの頂点へ

さあ、休みなく、決勝戦へ。

山本、佐々木が使えずとも投手力は日本の方が上
村上がもし復調したとしてもそれでも攻撃力は米国が上

アメリカ相手に快投する山本の雄姿がみられないのが残念ですが、ここまで来たらそれは些末。

個人的にも興味のなかった東京五輪に比べ、異常なほどに盛り上がるWBC。
ここまできたら、3大会ぶりの頂点へ




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