~オリックス、東晃平・田嶋大樹の好投でマジック7! の巻~
無傷の5連勝
山本、宮城の好投でロッテに連勝しての日本ハム2連戦。
初戦の先発は、東晃平。
山本が完全試合、宮城がノーヒットノーランペースときて、東もまた5回まで完全試合ペース。
山本ならばこのままもあり得ますが、東はいくら好調と言えどそのままは考えにくい。
が、昨季の椋木の例もあり。
楽しみながらの観戦の結果は六回二死からヒット打たれ、連打を浴びて失点。
しかしそこで交代とならず7回まで投げさせてもらえたのは、東が自力で掴んだ中嶋からの信頼の証。
7回1失点の好投で、東は無傷の5連勝。
K/BB 15.00
シーズン当初の不出来もあり、好投もフロックと思われた東ですが、再昇格後6戦5勝もすれば実力とみなさない方がおかしく、防御率1.79という客観的数字がそれを証明しています。
オリックスの他投手が苦手とするエスコンフィールドで3戦3勝。
WHIPは0.71、K/BBに関しては15.00ともはや異次元。
苦手を避け相性のいいチームにぶつけ続ける中嶋特有の策は、経験浅い投手には特に効果的です。
撃沈
4連勝かかかった2戦目は、山崎福也が撃沈。
3回8安打では交代もやむなく、これで二桁チャレンジは3連続で失敗。
防御率3点台中盤と内容的には決してよくないなか白星を積み重ねていた山崎の勝ち運もついに尽きてきた印象。
FA云々はともかく、それでもあと一つ勝って二桁というまだ見ぬ世界を体験してほしい。
田嶋大樹
二桁がまだ見ぬ世界、といえば田嶋大樹。
体調不良等あっての再々復帰登板は得意の楽天相手に、7回無失点の好投。
無表情というよりも無感情と表するが適しているほどに、マウンドで一喜一憂しない田嶋が、この試合ではガッツポーズあり、笑顔あり、野手に謝意を表しと、イメージ一新。
投手はマウンドでは一人も、グラウンドでは一人でなく。
ニューイメージの田嶋の方が野手との相乗効果を生みやすいはず。
森友哉
打線は、やはりというか結局、森友哉。
日本ハム戦ではダメ押し弾、楽天戦では長い均衡を破る決勝ツーラン。
一年通していいところで打ってくれました。
捕手一人制の時代ではないのは仰木時代に中嶋自身が身をもって経験したこと。
となると若月の残留は、森にとってもチームにとっても好都合。
野手では間違いなく、ナンバーワンの貢献度。
過去の例に漏れず、20代のFA戦士は大金払う価値があり。
オリックスを選んでくれたことに感謝しかありません。
マジック7
4失策しながらの完封劇は、田嶋、宇田川、山崎颯、山岡と踏ん張ってくれた投手陣のおかげ。
日本ハムに1勝1敗、楽天に1勝と、ビジターでも白星を重ね、マジックは7。
お隣の阪神も、矢野から岡田に代わって優勝。
次は、もちろん、オリックス。