祈優勝! オリックスバファローズ

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伏見寅威

~オリックス・伏見寅威、FAで日本ハムへ移籍 の巻~




打者として日本有数の好打者が加入。
日本一のチームの正捕手格が流出。

 日本ハムは19日、オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した伏見寅威捕手(32)と入団合意に達したと発表した。千葉・鎌ケ谷の球団施設で取材に応じた稲葉篤紀GM(50)は、交渉の席で「我々は来年、日本一になりたいので、ぜひ力を貸していただきたいという話をさせていただいた」と明かし、伏見からは「お力になれるように頑張ります」と、返答があったという。

口説き文句は「そういうのはないですよ(笑い)。熱意しかないので。私の持っている熱意を、こないだも伝えさせていただきました」と振り返り、「(日本ハムという)チームをいいと思ってくれることが、僕はうれしい。ファイターズでやりたいと思ってくれるのが、うれしくて。やってくれると信じています」と、笑顔を見せた。

日本ハムは交渉解禁日の11日に正捕手候補として複数年契約を提示するなど即日アタック。秋季キャンプのため、沖縄に滞在していた新庄剛志監督(50)も同日に「優勝を目指す来年、伏見君の力を貸して欲しい」と、熱烈なラブコールを送っていた。稲葉GMから新庄監督へは「まだ連絡はしてないですけど、喜んでいると思います」と、話した。(日刊スポーツ)




秀でた人間性

入団当時は伊藤光が正捕手。
その後は若月が優先され、伏見は常に控え捕手の立場。

リードが課題といわれ、打撃力を買われ一塁、三塁でも起用された伏見。
同じく一三塁で起用された伊藤と違い不平一つ言わず、声掛け、気遣いを忘れず投手を鼓舞
若月の後塵を拝しベンチにいても、選手出迎えを率先して行い、ベンチでも大きな声で選手を鼓舞

秀でた人間性は、野球場のみならずテレビ画面を通してでも分かるほどでした。



+技術

転機となったのは2020年、中嶋聡の監督就任。

前年、捕手としては致命傷ともなりうるアキレス腱断裂の大怪我を追いながらも不死鳥のように蘇った伏見を中嶋は重用し、出番が大幅増。
リーグ制覇を果たした2021年、2022年は捕手としてチームトップの出場数で大きく貢献。

人間性に技術が伴った伏見の存在は、オリックスにとって不可欠なものとなりました。



必定の移籍

そのオフに起きた吉田正尚のポスティング。
吉田が抜ける穴を埋めるべく編成が動いたのは、FA宣言した同じく捕手の森友哉。
三顧の礼で迎えた森が重用されるは必定で、となると伏見の出番減も必定。
働き場あってのプロ野球選手。
それならば自ら手にした権利を行使し、新しい働き場を伏見が探すも必定。
その結果、FAで日本ハム移籍

故郷、北海道にできた新球場。
そこが伏見の新しい働き場です。



伏見移籍の喪失、そして感謝

個人的には、森獲得の喜びよりも伏見移籍の喪失の方が大きい

暗黒期でも、自身の出番がなくても、とにかく明るくチームを勇気づけるために自己を捨て動いてくれた伏見。
将来的にはコーチのみならず監督すらありうると思っていた存在だけに寂しさは一入。

ただ以前と異なり、FA移籍は失うことの多い球団にとっても権利として尊重されてきており、同じくFA移籍した中嶋が還ってきてくれたように、伏見もいつか、どんな形でもオリックスに還ってきてくれることを願っています。

新職場は監督が心配ですが、伏見の人間性があればうまく付き合っていけるはず。
故郷で大暴れしてもらいましょう。

ありがとう、伏見。




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