~オリックス、エース山本崩れるも逆転しCSファイナル2勝目! の巻~
ゴールデングラバー・山本が
オリックス1勝で始まったCSファイナル。
勢いに乗って大阪に乗り込んできたロッテのキーマンは一番・荻野。
そのキーマンを打ち取りながらも、ゴールデングラバーの山本が捕れずで出塁という嫌な形で始まった第一戦。
続く藤岡の打球も、山本がグラブを出すのが遅れて結果的にヒット。
いつもの山本ならば既に二死が、無死一二塁。
CSの緊張感かはたまた実戦が空いたことによる試合勘の鈍さか、いずれにせよ、早々と大ピンチ。
被安打10
自分のミスは自分で切り抜けてきた山本ですが、ここから3失点。
安田の小飛球、安達か宜保ならばとも思える不運もありましたが、やはり山本の一二番の打球処理のミスが全て。
ピンチ過ぎ落ち着き、立ち直るかと思った山本でしたが、その後ももう一つの内容が続き。
立ち上がりから真っすぐは155キロを超えるも抜け気味、初回に5安打、7回/被安打10、とらしからぬピッチング。
それでも六回で降りず七回まで投げ、ブルペン陣の負担を軽減したのはエースとしての自負。
万一最終戦までもつれた場合のことを考えると不安ではありますが。
紅林弘太郎
紅林、宗曰く、「あんな風だった」山本を助けたのが、試合間隔空き不安視された打線。
相手投手は必ずどこかで崩れる美馬。
そのときを逃さず一気呵成に捉えられるかが美馬との対決の要諦ですが、それをしっかりとできたのがこの試合の勝因。
追撃打は、ボールに逆らわず右中間を破った紅林。
同点打は、詰まった当たりが三塁線を抜けていった宗。
打った両選手がもちろん立派も、二死一塁からゴンザレスを四球で歩かせたのがロッテとしては痛く、続く紅林の打席でフルカウントにまでもっていったのがさらに痛く。
投球と同時にランナーが走ることとなり、一走まで還ってくることができました。
さすがリーグ3連覇のチーム
荻野の適時打で勝ち越されての六回は、杉本の、こちらも逆らわずのタイムリーで追いつき。
ボールが手につかない三番手・中村稔を吉井はカウント2‐0で代えましたが、代わった東妻は初球に暴投、四球で無死一三塁。
ここで再び紅林が右にもっていき、いよいよ勝ち越し。
スライダーが武器の東妻ですが外スラをあそこまで続ければ打たれる危険性は増すもの。
ロッテベンチのバタバタと配球ミスを逃さなかったのは、さすがリーグ3連覇のチーム。
CSファイナル2勝目
その後、若月の投ゴロと中川のタイムリーでさらに加点し、リードを3点に広げたオリックス。
故障明けの山崎颯一郎、最後は平野と繋いで、CSファイナル2勝目。
オリックスにとっては山本が崩れての勝ちは1勝以上の価値があり、ロッテにとっては山本を打ち崩しての負けは1敗以上の痛みがあり。
紅林の巧打が光り、セデーニョがグラウンドを走りまくって、日本シリーズまであと2勝。
2戦目の先発は、田嶋大樹。