~オリックス、神戸で西武に連敗もマジック15&若月残留 の巻~
曽谷龍平
神戸での西武2連戦の先発は、曽谷に黒木優太。
次カードにロッテ戦が控えていることもあってのローテの隙間での登板は両投手にとってチャンスでしたが、前者は好投、後者はいまひとつと明暗くっきり。
初戦先発の曽谷龍平は、5回無失点。
投げるボールに対する自信を感じられず、自身の思い通りにいかないときに崩れていたのは、技術の問題も当然あれど、それを補う精神力がなかったのは確か。
そんな曽谷が味方の2エラーに乱れることなく好投できたのは大きな進化。
今回のプロ入り一番のピッチングは、次回登板に期待を抱かすに十分。
山田修義
両チームゼロ行進のなか、決勝点となった先制点を許したのは阿部翔太。
ただこれもまた、この試合2度目となる宗のエラーからで自責点は0。
翌日抹消となった阿部ですが、ボール云々よりポストシーズン見越しての休養の意味の方が大きいのでは。
ここ最近登板機会を増やしているのが、山田修義。
登板が減った昨季も今季も、決め球のアウトロースライダーは健在。
ただ昨季は真っすぐが弱くなっていましたが今季は戻ってきて、前々カードのロッテ戦で石川から三振を奪ったのは4球続けたストレート。
スピードも出ており、山田の復活は嬉しい限り。
黒木優太
2試合目の黒木優太は約4か月ぶりの先発。
中継ぎで結果を残して掴んだ、自身が希望する先発での再登板でしたが、球速の上がることの多いトミージョンを経てもルーキーイヤーの剛球は戻らず、いまはフォークを中心としたピッチングに変えるも、そのフォークのキレがもう一つ。
空振り奪えず見切られて球数増えて苦しんで、といういつもの黒木のピッチング。
1年目のあの剛球がいまだ目に焼き付いているだけに。
もちろん、一番悔しいのは黒木自身でしょうが。
マジック15
問題の打線は、またも沈黙。
2試合目に3点奪うも、4四死球にタイムリーエラーで1本の適時打もなく。
試合後の中嶋の発言「兆しがちょっと見えたかな」は、四球を選べた粘りを評価してのことでしょうが、素直には飲めず。
シーズン序中盤が良すぎただけに収束してきたとも言えますが、ポストシーズンの不安の種。
ただポストシーズンのことを言えば、この底値はこの時期でよかったとも言えますが。
2連敗もマジック対象のロッテが負けてマジックは減って15に。
ゲーム差は、10。
朗報・若月残留
マジックが減ったことよりも数倍嬉しかったのは、若月の残留宣言。
山本のメジャー移籍はほぼ既定路線でそれを除けば、今オフ最大の懸案であった(山崎福也よりも)若月のFA。
昨オフの若月への単年格安契約、Cランク確定は移籍を前提としたものだと思っていただけに、この残留は正直驚きしかなく。
伏見、若月の移籍を視野に入れて指名した福永の成長が鈍く、かといって育成の村上では荷が重過ぎ。
過酷な捕手というポジションを森一人に託すはかなり危険。
そんななかでの、若月残留はまさに朗報。
福良への感謝
「一番最初に福良(淳一)GMが使ってくれた。今までの指導者、コーチは特にですけど、福良さんには本当に感謝しています」は異例の早期残留を決めた若月の弁。
若月の抜擢を贔屓と批判し出番の減った原因を若月や福良のせいにしていた伊藤光ファンが一定数いましたが、福良が評価していたように、その頃から捕手としての才能と将来性は伊藤を超えていたのは確かで、その後のさらなる成長にはもはや称賛しかなく。
この若月の心意気には、(既に下交渉済みだとは思いますが)大型契約で応えて上げてほしい。
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