~オリックス、2017年ドラフト評価を振り返る① の巻~
ドラフト1位:田嶋大樹
ドラフトで新しい選手がチームに加入するたびに、新入団選手の個人的評価を記事にしています。
2018年ドラフト指名選手が入寮してきたこの時期に、2017年入団選手の評価を振り返ってみたいと思います。
まずは、2球団抽選の末に獲得したドラフト1位から。
ドラフト1位:田嶋大樹
一軍:12試合登板/6勝3敗/防御率4.06
参照:~オリックス、新入団選手⑥(田嶋大樹) の巻~
6月下旬に肘痛でファーム落ちし、そのまま二軍でも登板のないままシーズンを終えました。
一年観て、和製ランディ・ジョンソンというよりも、和製クリス・セール(レッドソックス)の方が表現として適している気がします。
山本由伸と新人王を争うと書きましたが、怪我さえなければその通りになっていたはず。
怪我の具合が心配も、ドラ1にふさわしい大器でした。
ドラフト2位:K-鈴木
ドラフト2位:K-鈴木
一軍:4試合登板/0勝0敗/防御率8.59
二軍:26試合登板/3勝4敗/防御率2.85
参照:~オリックス、新入団選手④(K-鈴木、比屋根彰人) の巻~
1位候補との声もありましたが、
日立製作所・鈴木康平に関して、私はあまり高く評価していませんでした。
その理由は、制球力と大舞台で活躍できていないから。
即戦力と評するには、制球力がアバウトで、
球が高めに抜ける場面が散見し、置きにいった球を打たれる。
即戦力というよりも、大卒社会人出の素材型というのが私の印象です。
二軍相手に圧倒するも
ローテ入りを期待するファンの声も多く聞いたものの、私的にはやはりという印象。
下でも苦労するかもと思っていただけに、二軍での(特に秋以降の)好投は嬉しい限り。
ただ、二軍相手には圧倒も一軍では通用せずというのがいまのK-鈴木の立ち位置。
高校、大学、社会人で徐々に体が大きくなりようやくプロ入り叶うも中身が伴っておらず、
プロ一年の熟成期間を経て下半身にプロらしい強さが出てきてくれれば。
そうなれば、
来季は先発8人制の一角を担う可能性も十分にあり。
ドラフト3位:福田周平
ドラフト3位:福田周平
一軍:113試合出場/打率,264/本塁打1/打点15/盗塁16
参照:~オリックス、新入団選手⑤(福田周平、西村凌) の巻~
ポスト源田の最右翼と記事内で書いてはいるものの、本音は以下。
私のなかでは、
今ドラフトで、ショートとして最も高く評価していたのは、ロッテの2位で指名された藤岡裕大でした。
その差はスケールの大きさ。
身長169㎝で左打ち、スピード型。
オリックススカウトが最も好きなタイプで、
その結果として、
オリックスに最も多く在籍するタイプ。
大学時代と違い、長打力もついてきたとはいえ、
以前の記事でも書いていますが、
正直、上位として獲得することには懐疑的でした。
オリックスに最もいないタイプ
これは見事に裏切られました。
もちろんいい意味で。
デビュー戦となった西武戦での犠打失敗でがっかりしたのも束の間、
福田の打席を楽しみに待つ自分がいました。
一球一球意図をもって打席に立ち、
追い込まれても簡単にアウトにならずとにかく粘り、投手に球数を放らせ、なんとか塁に出ようとする。
甘い球は見逃さず、積み重ねた安打は78本。
福田周平、
オリックスに最も多く在籍するタイプではなく、
オリックスに最もいないタイプで、まさに唯一無二。
そして、最も待ち望んでいたタイプの選手でした。
藤岡より福田が獲れて、本当に良かった。