~オリックス、本田仁海崩れ、山本・宮城で西武に連敗 の巻~
六回降板
強風の千葉でロッテをスイープした後、灼熱の所沢へ。
混パの頂がみえてきての対西武3連戦。
初戦は山本由伸VS 高橋光成のエース対決。
前回対戦時にノーヒットノーランを達成した得意の西武相手ながら、初回から制球定まらず。
ただ、悪いながらも6回1失点にまとめたのは山本の底力。
が、自身の不調(と相手戦略)による球数の多さが続投を拒ませ、エースが六回で降板となったのはチームにとっては大誤算。
苦手意識
その山本対策の立役者となったのは西武・外崎。
山本のノーヒットノーランが完全試合といかなかったのはその外崎への(ストレートの)四球があったから。
今回もヒット、フォアボール、フォアボール、ヒットと全打席出塁。
3打席目など二死無走者からの無駄な四球で、これが源田のタイムリーを呼び込みました。
山本の外崎への苦手意識が、きっと来るであろう後半戦の天王山に影響しなければよいのですが。
本田仁海
それでも2‐1と1点リードで迎えた八回。
マウンドに上がったのはセットアッパーの本田仁海。
源田のタイムリーで同点となったところまでは(外崎への四球は余計でしたが)仕方ないものの、森を抑えて二死二三塁、バッター山川となったところでベンチの指示は敬遠。
強打者の山川相手ということでの敬遠策でしょうが、満塁になると、この試合の本田の上ずったボールをみていると押し出しのリスク多分にありは、容易に想像できるところ。
結果は、案の定のさらに上を行くストレートの四球で勝ち越され、ここで勝負あり。
力量不足
山川との勝負を避けるメリットと押し出しのデメリットを天秤にかけての中嶋の決断。
結果は裏目に出ました。
山川と勝負に行っていって打たれたならばなぜ敬遠しなかったのかと言われるは、(いくら本田がバタついていたとしても)必定で、この判断自体は失敗とは思わず。
単純に、押し出ししかもストレートの四球は、投手の力量不足。
個人的にはアップアップの本田を交代させ別投手で栗山との勝負をすべきだったと思いますが、まだ八月。
本田の経験値を上げて今後に活かす意味もあっての中嶋の続投判断だったのでしょう。
ならばこれを糧として本田には頑張ってもらいたい。
宮城大弥
2戦目は休養十分の宮城大弥。
しかしながら押し出しに2本塁打で3点失い負け投手に。
決していい状態にはみえませんでしたが、それでもかなり不出来だった山本の方が失点が少ない(山本6回/1失点、宮城6回2/3/3失点)ところに両者の実力の差が窺え。
山本、宮城で連敗
昨季西武をお得意様にしていた山本、宮城での連敗は想定の外。
さすが首位、勢いに乗っているチームだけあります。
打てない打線も敗因ですが、それより西武投手陣の良さが際立ったこの2戦。
ここ数年壊滅状態だった西武投手陣の見違える働きぶり。
これが西武好調の主因なのでしょう。