~3連覇オリックス、6連勝でリーグの貯金を独占す! の巻~
リーグ3連覇
21世紀初のリーグ3連覇の偉業を達成後もその勢い衰えずのオリックスバファローズ。
控え選手の出場機会を増やすために二軍に送るなど、来るべきポストシーズンに向けての中嶋の準備も怠りなく。
優勝から2日置いてのソフトバンク戦は敵地・福岡。
雑にならず、粘りに粘り、打ちたい気持ちも抑えて選んだ四球の数は四回で5個。
中嶋のみならず、選手も優勝後なお続く競争に勝ち抜けるよう、自分のやるべきことをやり、チームプレイに徹し。
その姿は、まさに強者で、実に誇らしい。
チームの苦難を最も知るTが優勝後に漏らした「僕の知ってるチームじゃないような感じ」は、古くからのファン共通の思い。
若月健矢
塁埋めながら点入らずの重苦しい展開を破ったのは、若月健矢の適時打。
優勝決定の瞬間のマスクは森に譲りましたが、3安打と打でも活躍し打率は.265。
特に調子がよかったわけではない田嶋の8回1失点の好投は、若月のリードが大きく。
その田嶋は得意のソフトバンク相手に4戦3勝で6勝目。
復帰後3戦目、登板を重ねていけばさらなる良化が見込まれます。
金子千尋
「野球人生左右する試合」と、並々ならぬ覚悟でマウンドに上がったのが相手先発の森唯斗。
が、結果はオリックス打線の粘りの前に3回1/3で97球を投じノックアウト。
人が羨むような剛球はなく、ボールを動かし細かいところを際どく衝くのが森の信条。
森はいつものピッチングができたはずですが、オリックスの選手にことごとくカットされ見逃され。
その姿をみて思い出したのがオリックス最終年(2018年)の金子千尋。
「森さんとも組んでみたかったのでうれしい」
金子といえば、どうしても思い起こされるのが2017年の開幕戦。
若月とのバッテリーに苛立ちを隠さずの姿勢は観ていて気分のいいものでなく、ここからファンと金子との間に隙間風が吹くようになった気がします。
その後金子からオリックスのエースの座を継いだのが山本由伸。
その山本、相棒の若月の離脱により急遽森友哉との初コンビとなり、負け投手となった前登板楽天戦後の弁は「(森のことを)尊敬しているし、森さんとも組んでみたかったのでうれしい」。
投球だけでなく人間性も超一流。
だからこそファンは山本を応援し続けます。
たとえ海を渡っても。
3年連続の15勝
「球自体は良かったんで、僕がもう少し頑張らなあかんなと」は、上述の試合後の森の弁。
雪辱の機会はすぐに訪れ次の登板で早速リベンジ、先制打となった自身の17号と好リードで山本に白星をプレゼント。
森は山本のために、山本は森のために。
白星こそが最良の薬。
両当人はもちろん立派も、すぐさまその機会を与えた中嶋の優しさにも感謝。
山本はこれで3年連続の15勝。
3年連続投手四冠もみえるなど、今年もとにかく恐ろしい働きぶり。
リーグの貯金を独占(貯金34)
最後は平野が締め、チームは6連勝。
その結果、この時期にリーグの貯金を独占。
貯金34。
圧倒とはまさにこのこと。
山下、頓宮離脱の報もありましたが、その不安すらも感じさせない快進撃。
この波に曽谷も乗ってくれれば。
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