~オリックス・ヒギンス、九回4四球で逆転負け の巻~
ヒギンス大乱調
1点リードの九回、マウンドに上がるはヒギンス。
平野の離脱、漆原への執着を中嶋がようやく捨てたいま、そこを任せられるのはヒギンスのみ。
そのヒギンスが大乱調。
先頭から2連続四球。
相手の犠打で一死貰い少し落ち着き二死二三塁。
しかしこれでそのまま終わらず、内野安打で同点とされた後、また2連続四球で逆転の押し出し。
自滅で白星を自ら手放し、4連敗の借金6。
不安と危機感
昨季リーグ最低の防御率を記録したオリックスのブルペン陣。
にもかかわらず補強は平野だけ。
この無策に対しここでもキャンプ前からかなり不安を訴えてきたのですが、ここ数日の負け・引き分けで問題露呈。
しかもいまだ来日していないとはいえ、そのブルペン陣からクローザーのディクソンを先発で使う算段だったわけで、近代野球で重視されるブルペン軽視が甚だしい。
GMを含めた編成部の問題、そして漆原の起用法をみているとこれでいけると危機感の薄かった中嶋の問題。
捕手・頓宮
もちろんストライクが入らなかったヒギンスが敗因も、頓宮のリードにも疑問符。
同点に追いつかれて満塁となったところでのマーティンとの勝負の場面。
0‐1から高めの吊り球を要求。
ここまで3四球と制球定まらぬヒギンスに一球外すだけの余裕があるとは到底思えず。
以前から不安視されてきた頓宮の捕手としての能力。
それを補うだけの攻撃力があるからこそメインで起用されているのですが、捕逸振り逃げ等をみると現時点では終盤の守備固めもある程度必要では。
攻撃力は皆無も守備力に秀でた若月もいるわけですし。
防御率リーグ2位
先発の宮城大弥は、この試合でもほぼ完璧な投球を披露。
19歳の高卒2年目、もうそろそろ崩れるかと思いつつも崩れない凄さ。
防御率1.26はリーグ2位。
それながら、他投手同様に打線の無援護と救援陣の弱さのため勝ち星伸びず。
二番・吉田正尚
攻撃陣に関しては、ようやく吉田正尚を二番に配置。
単純に、吉田に打順が多く回ってくる可能性が増え、無駄な犠打が減るわけで利点しかない。
ただ四番にジョーンズを起用したことで吉田二番もプラマイゼロかと思いましたが、そのジョーンズが珍しくタイムリー。
それでも2得点。
しかし現状では情けないながらこれが精一杯かと。
1勝1分け4敗
前日「しょうもないエラー」を犯した太田をスタメン起用。
太田はそれを意気に感じなくてはいけない。
終わってみれば今週は1勝1分け4敗。
采配ミスに選手の自滅と自ら勝利を手放してしまった印象で、チームの弱さ・不甲斐なさが腹底にどんと蓄積し食欲も失せる週末週明け。
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